「はじめてのホームファイリング」長野ゆか著

公開日: 更新日:

 年末の大掃除の際、家のあちこちからさまざまな書類が出てきた。ペーパーレス化が進んだとはいえ、領収書に契約書、請求書に家電の取扱説明書、映画のフライヤーや旅先でもらったリーフレットなど、あるわあるわ。そこで、整理収納アドバイザーの著者が教える“おうち書類”の片付け方を実践してみた。

 手順としては①個別フォルダーに書類を入れる②タイトルを書く③並べる。これだけでOKだ。個別フォルダーとは1枚の厚紙が2つ折りになっているだけのシンプルなファイルで、穴をあける手間のある簿冊式やクリアポケットに入れるタイプのファイルよりも、ただ挟むというワンアクションで済むのでおすすめだという。

 以前、クリアポケットタイプのファイルで書類整理を試みたことがあった。しかし、ピタリとくっついたポケットをはがし、書類が折れないよう丁寧に入れることが手間になり、「後でやろう」が積み重なっていつの間にか整理ができなくなってしまった。今では、個別フォルダーは挟むだけで済むのでストレスフリーで書類が整理できた。

 この個別フォルダーには、書類ごとに分類名を書いておく。ただし、それにはNGワードがあるという。例えば、大切な書類フォルダーに付けがちな「重要」。そもそも、どの書類も重要だから置いているはず。「関連」「資料」など曖昧な分類名も、書類が見つからなくなるもとだという。重要な資産関連の書類なら「資産」、再発行ができない書類だから重要なら「再発行NG」と具体的なフォルダー名を付けたら、格段に見つけやすくなった。

 書類が整理されていると探すという無駄な時間がなくなり、仕事や家事の時短につながる。今年はスマートに生活するぞ! 〈浩〉

(同文舘出版 1760円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘