「転ぶ」「担当」意味分かる?大学生が制作「オタク用語辞典」今秋発売決定!

公開日: 更新日:

 名古屋短期大学の日本語研究ゼミの学生が作成し話題になった「オタク用語辞典 大限界」(価格未定)が、今秋、辞書出版大手の三省堂から出版されることが決まった。

「学生が作成した辞書を出版するのは初めての試みです。オタク独特の詳しさと、そこはかとないユーモアのある語釈は、一般の読者にも楽しんでもらえると思います」(三省堂担当者)

 例えば、「転ぶ」はオタク“界隈”では「今まで興味のなかった別の作品やグループ、キャラクターなどに興味が移る」ことを意味する。「転ぶ」という言葉の「弾圧されたキリシタンが改宗する」という辞書的な意味を踏まえたウイットに富んだ用法なのだ。

 また、「推し」と「担当」という2つの言葉はどちらも「応援する対象」を意味するが、「担当」には教育し、育てていくという使命感が含まれているという微妙なニュアンスの違いも解説され、興味深い。

 本書には一般的なオタク用語はもちろんのこと、K-POPやポケモンなどさまざまな界隈までをも網羅。同校の学園祭で2022年に販売したときの821項目から大幅に増補して、約1600項目が収録される予定だ。

「目が点」「銭ゲバ」などはコミック発の言葉が一般化し、国語辞典に載るようになった。オタク発の新しい日本語の誕生を目撃できるかもしれない。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性