「電波少年」ブレークの“なすび”は出身地の福島市に尽くす日々
「応募は20人。運だけが必要な企画と知らされ、クジ引きで当たりました。それから1年3カ月、目標額の100万円を目指し、アパートの一室に閉じこもり、ハガキを書きまくる生活を送ったわけです。1日300枚は書いてたでしょうね。結果、75キロあった体重は半減、精神的にもボロボロになった。バラエティーはもうコリゴリ、金輪際やりません」
その後は役者に転身し、「電車男」(フジテレビ系)、「TRICK」(テレビ朝日系)、「嫌われ松子の一生」(TBS系)など多くのTVドラマに出演。また、「るにん」「M」といった映画でも活躍した。
「ボクはお笑いじゃなく、もともと役者になりたかったんです。『フーテンの寅』の渥美清さんの大ファンで、喜劇俳優が夢でしたから。で、ドラマや映画から声がかかった時は、正直、やったと思い、うれしかったですね。今は舞台に取りつかれてます。去年10月にも『カサブタかきむしれっ』って芝居に出させてもらいました。福島が舞台。だけど、コメディーなんです。いや、楽しかったですねえ」
世田谷区内の「帰って寝るだけ」の1Kアパートに一人暮らしだ。
「12月は池袋の東京芸術劇場で、時代劇『花の下にて』に出ました。そうした舞台稽古の合間に福島に行く。どうです、けっこう忙しくしてて、『あの人は今』って感じじゃないでしょ、ハハハ」