“ぼったくり”のウワサを大検証 テレ朝「夏祭り」潜入ルポ
本紙記者も2000円を払って“潜入”してみた。たしかに社屋1階と7階屋上に設置されたアトラクションはショボイ。カンニング竹山似の像に水鉄砲で攻撃したり、お笑いタレントの顔ボードと記念写真を撮ったり。レギュラー番組の展示ブースやゲームが並ぶだけで目新しさがない。これで、ポケモンGOに勝てるのか? 目玉の社員食堂は昼時には着席まで45分待ち。ちくわの磯辺揚げが乗った創作ラーメン(950円)より、テレ朝社員専用メニューの塩ラーメン(350円)が食べたかった……。
炎天下で汗だく。かき氷1000円(!)を横目に退散しようと思いきや、1階で本社見学ツアーの案内を発見。HPでは告知されているが、会場で配布されるパンフレットには記載がない。聞けば、今年から始めた実験的な試みだという。事前予約制で各回10人程度の少人数。普段は学習支援を目的として開催されている見学ツアーとか。
キャンセルが出たというので、飛び入り参加してみると――これがなかなか。テレ朝社員のリアルな職場訪問なのだ。忙しそうに走り回る社員らを横目に「モーニングショー」のスタジオセットなどを見学。案内するスタッフのトークも慣れたもので、映像加工を専門とする部署の前では、競泳の中継でプールの水面に選手の名前と国旗が映し出されるCG技術を説明し、「なんと、テレ朝社員が開発した技術なんです。リオ五輪はテレ朝も中継します。注目して見てくださいね!」とPRまで。所要時間30分はあっという間だった。
規模や予算は限られようとも、そこは企画力でカバー。ですよね、テレビ朝日さん。