米アカデミー賞受賞 辻一弘さんが貫いた“俺流”の生き方

公開日: 更新日:

 今回は「君がメークを担当してくれなきゃ役をやらない」とオールドマンからの熱烈オファーに応えてのものだった。映画宣伝の高田理沙さんが言う。

「辻さんは専門学校の特殊メーク科の講師もされていることから、毎年帰国されています。同じ道を夢見るお弟子さんたちから慕われていました。『物事には前例というものがあって、参考にもなるけれど、それが自分にあったやり方かどうかは分からない。こだわりを持って、自分しかできないことを目指す、そして自分の可能性を信じて一度は日本を出て世界を見るべきだ』と指導されているそうです。実際そうされて、熱い情熱と努力を重ねて成功をつかんだのが辻さんだと思います。最初はスミス氏との文通などで独学。『伝えたいことがあって書き続けていたら英語は自然に身についたんです』とおっしゃっていました」

 12年以降は現代美術作家として活動、ウォーホルやリンカーン、ダリら著名人の顔を再現する精巧なアートでも才能を発揮している辻氏。映画界から離れた理由のひとつとして、映画ジャーナリスト猿渡由紀さんのインタビューで、こんなコメントが公開されている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動