セクハラ批判恐れ 米アカデミー賞俳優がプレゼンター辞退
米映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」で昨年のアカデミー主演男優賞を取った米俳優ケイシー・アフレック(42)。伝統に従って今年のアカデミー賞では、主演女優にオスカー像を授与するプレゼンターを務める予定だったが、ケイシーは25日、これを辞退すると発表した。
「理由は、過去のセクハラ裁判でしょう。ケイシーは2010年に、映画『容疑者ホアキン・フェニックス』を監督した際、2人の女性スタッフにセクハラをしたとして訴えられた。ケイシーは告発を否定し、示談が成立したため、裁判は取りやめになりましたが、以来“セクハラ男”のレッテルを貼られることに……」(映画ライター)
昨年のアカデミー賞授賞式では、前年に主演女優賞を取ったブリー・ラーソン(28)が主演男優賞のプレゼンターを務めたが、授与する相手はその“セクハラ男”。
「ブリーは性的被害を受けた女性を支援する運動を行っていたため、彼女の表情は凍りつくようでした。ケイシーの受賞に抗議して拍手を拒否し、彼をハグして祝福することもなかったため、話題になったんです」(前出の映画ライター)
あれから1年。米国内はセクハラ告発の嵐が吹き荒れ、今年のアカデミー賞授賞式も「反セクハラ」一色になりそうだ。
「ケイシーはプレゼンターとしてステージに現れた時にブーイングを浴びるのがイヤで、出ないんだろう」などとささやかれている。