石原さとみは好きなモノで固めたNY一人旅で幸運を掴んだ
けれど、どうやったら、その世界に行けるか分からない。そんな時に見たドラマでラジオパーソナリティーを演じている女優を見て、「女優になれば何でもできるんだ」(フジテレビ「石原さとみのすっぴん旅inスペイン」19年1月3日)と思い、女優という職業を意識し始めた。
ラジオパーソナリティーになるという夢は、女優デビューして間もなく実現した。だが、その5年間は、想像と違って苦しかった。
「清純派で売ってたからさ」「だから、すごくかしこまった状態で形を整えて、しゃべってたし。制限があったから想像と違ったっていうギャップもあって。多分ラジオとか好きじゃなくて入ったら、もしかしたら、こなせたかもしれないけど。理想が強過ぎて」(同前)
ニューヨークへ一人旅に行ったのは、ちょうどこのラジオが終わった年の年末だった。それまでスタイリストやメークさんに任せっきりだったファッションやメークを夢中で勉強して、自分の好きなモノにしていった。すると、「月9」の主演のオファーが届き、CM出演が決まり、ファッション誌の表紙にもなった。その時はうれしくて泣いたという。自分自身が認められた気がしたのだろう。自分をさらすラジオに憧れ、女優になった彼女は自分を見つめ直し、自分を見つけたことで大きく変わったのだ。