朝ドラ「スカーレット」を包み込む富田靖子“昭和のオーラ”
101作目となるNHK連続テレビ小説「スカーレット」が絶好調だ。
特に第11週の「夢は一緒に」では、戸田恵梨香(31)演じるヒロイン・川原喜美子が松下洸平(32)演じる同僚の十代田八郎に募る思いを告白。二人は喜美子の父親・常治(北村一輝・50)に結婚の許しを得るために説得を続け、最後は条件付きではあるが、常治が折れる形で許しを得た。緊張感も、笑いも泣きも散りばめられた名シーンの数々。まさに前半戦の山場と言える週だった。
「喜美子、八郎、常治の熱い演技に注目が集まっていますが、重要な局面では、喜美子の母・川原マツを演じた富田靖子さん(50)の演技が光りました。常治に自分たちが駆け落ちした時のことを目を輝かせながら話すシーンなど、控えめで言葉数は少ないけれど、その場の空気を一言で和ませる。酒浸りで横暴な父親と個性豊かな3人姉妹を上手に回しているのは実は控えめな性格のマツで、まさに昭和の妻であり母親といった姿を思い起こさせる名演技です。富田さんの女優としての底力を見た思いがします」(NHKドラマ制作スタッフ)