菅田将暉に月9主演が浮上 大河と映画3本で体調は大丈夫?
22年1月期のフジテレビ系"月9ドラマ"に菅田将暉(28)が主演するという話が浮上した。菅田の所属事務所と日本テレビはドラマに関して関係が極めて良好だと解釈されてる。そのため、軽く驚く芸能関係者もいる。
実際、今年4月期には菅田が芸人役を演じる異色作『コントが始まる』が日本テレビ系でスタートする。3年前の19年1月期には、学園ものとサスペンスがミックスされた『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』が好評価を得た。そのため、菅田のドラマでのキャスティングに関して「連ドラは日テレ」、「単発ものはその他3局」という勝手に色分けをするテレビマンも少なくなかった。
■連ドラ、映画、映画、映画の後に大河ドラマ
昨年、綾野剛(39)と星野源(40)がW主演した『MIU404』(TBS系)に出演もしたが、これはコロナ禍もあったのか、レギュラーではなく変則出演だった。ちなみにフジテレビが準備している『ミステリと言う勿(なか)れ』は『月刊フラワーズ』に連載されて評判の漫画。共演者には白石麻衣(28)、伊藤沙莉(26)、門脇麦(28)らの名前がリストアップされている。
菅田は今年、1月29日公開の映画『花束みたいな恋をした』で女性ファンを大泣きさせた後、4月からは日テレ系の連ドラ『コントが始まる』で1クール、同じく4月には公開延期となっていた大作映画『キネマの神様』の封切りが控えている。これに続き、6月には、菅田にとって5度目となる先輩俳優、小栗旬(38)との共演作『キャラクター』が公開される。そして10月には世界的にヒットした映画のリメイク『CUBE』が杏との共演で封切られる。22年を迎えると、菅田にとっては2度目のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』がスタート。ちなみに、前回の大河出演は17年放送の「おんな城主 直虎」だった。
ここまでズラズラ羅列して見せたのは、「かつてこれだけスケジュールを詰め込んだ俳優がいただろうか」とイメージしていただきたかったためだ。
■出演本数ほど過酷ではない仕事スケジュール
「公開を控えている3本の映画については、すでに撮了していますから、現時点の仕事が過酷だというわけではありません。あとはプロモーションに駆り出されるくらいでしょう。現在、菅田は日テレ系『コントが』の収録中です、この仕事が終わると休養を取って、『鎌倉殿』のロケに参加するスケジュールになっています。作品本数だけ見るとかなりハードな印象を受けますが、撮影の段取りがきちんと整理されているため、演じる菅田側からすると肉体的な負担はそれほどタイトなものとは思えません。これに月9が加わるとしても、『コントが』の進行状況と『鎌倉殿』の収録の合間を確認しながらの撮りになるでしょう。決して不可能なスケジュールではないはずです」(芸能プロ関係者)
オファーするフジテレビも十分に菅田側の事情をくみ取った上での"月9"出演なのだろう。
絶妙なキャスティング
ある芸能関係者は所属事務所の"キャスティング手腕"を高く評価する。
「もちろん菅田の役者としての才能、努力は評価されて当然ですが、感心するのは所属事務所のさじ加減です。ドラマは役者としての幅が広げられるジャンル、映画は恋愛ものを中心に選んで作品をうまく棲み分けさせています。という方向性でしょうが、映画での共演者も絶妙です。最近では小松菜奈、有村架純と共演しましたが、どちらも決して演技で自己主張しないタイプ。それが結果的に菅田の魅力を全面的に引き出す結果になっています。これは所属事務所のセンスがなければ実現しません。最近は"好感度が高い"という理由だけで組み合わせて演出されることが多いのですが、中には個性が強過ぎて主演の良さを消してしまう女優さんもいます。菅田の事務所はこういった役者同士のカップリングの見極めに非常にたけているのでしょう」
■“兄貴”と慕う小栗旬との共演
もう一つ、菅田がハードスケジュールをこなしていくうえで高いモチベーションを維持していく支えになっているものもあるという。
「菅田が普段から"兄貴"と慕ってやまない小栗との共演です。これが菅田の俳優魂を奮い立たせていると言われています。昨年は『キャラクター』でずっと一緒でしたし、今夏以降は『鎌倉殿』で共演する。菅田は心待ちにしているといいます。普段から役作りに息詰まると相談するのは小栗だといいますし、"親分肌"の小栗も相談を持ち掛けてくる役者はウェルカム。お互いを理解し、高め合って芝居ができる大切な仲間といった関係なのでしょう」(女性誌記者)
一見するとハードスケジュールに見えるため、菅田の体調を心配する声も少なくないが、どうやら杞憂のようだ。
(芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄)