「西城秀樹伝説」輝き増す…ファンもメディアも愛した“レジェンド”の偉大な功績
2018年に63歳で亡くなって4年、西城秀樹が輝きを放ち続けている。歌手デビューから50年とあって、公式LINEアカウントが開設されたほか、シングル「恋する季節」のリリースされた3月25日には「ザ・ベストテン」や「8時だョ!全員集合」「日本レコード大賞」など、在りし日のTBS出演集がDVDボックスとなって発売。4月には秀樹の映像とともにバンドメンバーが集結し、スペシャルコンサートが横浜と大阪で開かれ、いずれも人気というから凄い。
「NHKのBSプレミアムで昨年秋に放送された『伝説のコンサート』が3月に再放送されることも決まっています。西城さんは、紛れもないレジェンドでありながら、とても気さくで優しく、インタビューで伺ったときに『緊張しないでいいよ』と言っていただいた。あのときの笑顔が忘れられません」
そう元スポーツ紙記者の芸能ライターは言っている。ファンのみならず、メディアにも愛されていたのである。構成作家のチャッピー加藤氏はこう言う。
「ヒデキさんは、小学生の頃から洋楽を聴いていて、そのバックボーンにはロックがあります。マイクスタンドをひっくり返すパフォーマンスや、紅白で初めてスモークを使い、視聴者を驚かせたのも、海外のロックアーティストのステージを研究していたからです。大阪球場で10年連続コンサートを行ったのも伝説のようになっています。男性シンガーが単独で球場コンサートをやるのは前代未聞だった上、クレーンに乗って歌ったり、ド派手にして大掛かりな演出で観客を沸かせた。それらが、のちの大規模ライブの見本、参考とされたのは言うまでもありません。ロックのテイストを歌謡曲のジャンルにいち早く取り込み、数々のヒット曲を通じて、一般に浸透させていったことといい功績は計り知れません」