突然発症、誰にでも…大人の食物アレルギーはこんなに危険

公開日: 更新日:

■食物アレルギーは花粉症と連鎖

 発症メカニズムも違う。子供のアレルギーは、母乳を介して、あるいは子供が直接食べて発症する。対して大人の食物アレルギーには、甲殻類やスパイス、ナッツ、アニサキスなどの原因となるものを「食べて発症するタイプ」に加え、「皮膚や粘膜のアレルギーから始まるタイプ」もある。

「果物や野菜によるアレルギーは、先に花粉症の発症があります。花粉症を引き起こす原因物質と同じようなものが果物や野菜の中にあり、それに反応して食物アレルギーを起こすのです」
「茶のしずく」の加水分解小麦(グルパール19S)も、皮膚や鼻・目の粘膜に原因物質が付着し、それが日々蓄積されていき、アレルギーになる。そこから、加水分解小麦だけでなく、通常の小麦にもアレルギー反応を起こすことになる。

 最近、海外の調査で、「意外な事実」が判明した。シャンプーや歯磨き粉、化粧品などに使われている防腐剤のパラベン(パラオキシ安息香酸エステル)や殺菌剤のトリクロサンの尿中濃度が高い人は、血液検査でアレルギー体質を示すIgE抗体陽性である人が多かったのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方