突然発症、誰にでも…大人の食物アレルギーはこんなに危険

公開日: 更新日:

■食物アレルギーは花粉症と連鎖

 発症メカニズムも違う。子供のアレルギーは、母乳を介して、あるいは子供が直接食べて発症する。対して大人の食物アレルギーには、甲殻類やスパイス、ナッツ、アニサキスなどの原因となるものを「食べて発症するタイプ」に加え、「皮膚や粘膜のアレルギーから始まるタイプ」もある。

「果物や野菜によるアレルギーは、先に花粉症の発症があります。花粉症を引き起こす原因物質と同じようなものが果物や野菜の中にあり、それに反応して食物アレルギーを起こすのです」
「茶のしずく」の加水分解小麦(グルパール19S)も、皮膚や鼻・目の粘膜に原因物質が付着し、それが日々蓄積されていき、アレルギーになる。そこから、加水分解小麦だけでなく、通常の小麦にもアレルギー反応を起こすことになる。

 最近、海外の調査で、「意外な事実」が判明した。シャンプーや歯磨き粉、化粧品などに使われている防腐剤のパラベン(パラオキシ安息香酸エステル)や殺菌剤のトリクロサンの尿中濃度が高い人は、血液検査でアレルギー体質を示すIgE抗体陽性である人が多かったのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾