尿の色で病気が分かる 「無色透明」なら糖尿病の疑い
尿中の水分が多いため無色透明な希釈尿となり、体内の水分も不足して喉が渇く。そのためにまた大量の水分を飲んで頻尿になる悪循環が起こり、多い場合は1日15回以上、合計で3000~3500㏄の尿を排出する場合もあるという。
健康な人は1日7回、1500~2000㏄といわれているから倍以上だ。
この「無色多尿」の症状は糖尿病の早期から見られるので、気付いたらすぐ病院へ行ったほうがいい。放置すると、糖を好む細菌が尿や膀胱(ぼうこう)で大量に増殖して尿路感染や尿路結石などを合併し、濁った尿や血尿、発熱などを引き起こす。こうなると重症だ。
「すでに糖尿病で食事療法や内服治療を行い、血糖値が150~200㎎/dl程度に保たれていれば問題ありませんが、再び血糖値が上がると、再び『無色多尿』の症状が出ます」
その場合はすぐに再検査が必要。尿の色は病状も教えてくれるのだ。
■「赤」「白」にも注意
他にも、病気のサインとなる尿の色がいくつかある。