下痢、便秘、汗っかき… あなたの体調不良は糖尿病が原因だ

公開日: 更新日:

糖尿病性の神経障害は網膜症、腎症と並び、糖尿病の3大合併症といわれ、多くの糖尿病の患者さんが経験する症状です。合併症の中で最も早く出て、早い人で発症から2~3年で顕著にあらわれます。しかし、そもそも自身が糖尿病だと知らず、その症状が糖尿病の合併症だと気がついていない人が大勢いるのです」

 では、糖尿病性神経障害とは具体的にどんな症状を招くのか?

 代表的なものに手足のしびれがある。とくに足の裏がじんじんして、砂利の上を素足で歩くような異常知覚を感じるという。

「糖尿病性の神経障害は手足の片方に出るということはなく、両方に出るという特徴があります。しびれ以外には、筋肉の萎縮による下肢のこむら返りや足のつりなどがあります」(辛院長)

 下痢や便秘といった胃腸の不調も糖尿病性神経障害の典型的な症状だ。

「糖尿病による下痢は便秘と下痢が交互に起こり、腹痛を伴わないことが多い。便秘は自律神経障害に伴う腸管の蠕動運動の低下による結果です。また、自律神経の異常で胃の蠕動が弱まり、胃内に食物が停滞。小腸に食物の流入が遅れて吸収速度が一定せず、突然血糖値が乱れることがあります」(別の糖尿病専門医)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝