痛みも変形もなくスポーツもOK 巻き爪はワイヤで治す

公開日: 更新日:

「爪には内側に巻く性質があって、歩行で爪に上向きの力が加わり、平らに保たれている。外反母趾や扁平足があったり、寝たきりになれば、治療で巻き爪を解消しても、また爪は巻いてきます。さらに爪の再生能力は高く、切除術で爪を取り除いても、やがて爪が生えてきて内側に巻きます。しかも変形し、元の形には戻りません」

 日帰りとはいえ、切除術は手術なので、患者に負担がかかる。爪の一部を取り除くので、元の大きさの3分の1程度になり、足にかかった力を分散するという爪の本来の役割を十分に果たせず、「踏ん張りがきかなくなった」と言う患者もいる。

「つらい思いをして手術をしたのに、再発したり、生活に不具合が出てくるのはやりきれない。だから私は、巻き爪治療に関しては『gradually(ゆっくり)』を推奨し、時間はかかっても、負担が少なく日常生活に支障が出ない矯正治療を患者さんに勧めています」

 矯正治療後は、外反母趾や扁平足の改善を行い、適度な運動を行うなど、爪が再び巻くのを避ける努力も必要だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」