痛みも変形もなくスポーツもOK 巻き爪はワイヤで治す
ただし、健康保険は適用されない。町田医師の治療を受けた場合、初診料7000円、ワイヤ代4000円、諸治療代1000円がかかる(高田馬場病院以外でも、複数クリニックで治療を行っている)。
■保険適用なら「爪郭爪母切除術」
巻き爪には、内側に巻いた部分を手術で切除する「爪郭爪母切除術」もある。健康保険が適用になることなどからこちらを勧める医師もいる。
町田医師は、矯正治療と爪郭爪母切除術(以後、切除術)両方のメリット、デメリットを比較して、慎重に治療法を選ぶべきだという。
「矯正治療は保険非適用というデメリットがあります。さらに、時間がかかる治療法であり、早く治したい人にはデメリットでしょう。一方、切除術は基本的に日帰り手術で、短時間で済む。術後の痛みが問題でしたが、薬剤に浸した綿棒で細胞組織を焼くフェノール法が最近広まり、これなら痛みが少ないです」
それでも、町田医師が切除術ではなく、矯正治療に重きを置く理由は、巻き爪は再発を繰り返すからだ。