声がかすれ、咳が出る…その風邪症状は心筋梗塞の前兆だ

公開日: 更新日:

糖尿病は要注意

 当時のAさんは糖尿病を発症して5年ほど経っていて、神経障害を患っていたという。

「足の裏がジンジンする感覚があったのです。今になって思えば左肩や背中全体がやたらと凝っていて、奥歯に痛みがありました。本来ならもっと強い痛みを感じていたはずで、もっと早くに心臓が発した心筋梗塞のサインに気がついていたのかもしれません。ところが、神経障害のせいか、あまり深刻に捉えませんでした」(Aさん)

 それにしても不可解なのは、Aさんの咳だ。なぜ心筋梗塞の症状となるのだろうか。東邦大学医療センター佐倉病院循環器科の東丸貴信教授が言う。

「心臓は全ての臓器に血液を送り出すことで栄養や酸素を届ける役割を担っています。心筋梗塞になり働きが悪くなると、酸素を十分吸っていても肺に血液がたまり体は酸素不足となり、息苦しくなったり咳き込んだりするようになるのです」

 心筋梗塞から心不全になると夜、あおむけに寝た時に肺に血液がたまって咳が出やすくなるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手