ほくろの毛を抜くとがんになるか

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 国際医療福祉大学熱海病院の〆谷直人先生が答えてくれました。

「ほくろの毛を抜いたからといって、必ずがんになるわけではありません。しかし、刺激を与え続けるとがん化する可能性もゼロではないので、抜かないほうがいい」

 ほくろとは、メラニン細胞が変化した「母斑細胞」が増殖してできる皮膚良性腫瘍の一種。メラニン色素の活性化により濃く太い毛が生えやすいのが特徴です。

 この目立つ毛を、見つけるたびに抜いている人は多いはず。

「ほくろには悪性のものもありますが、毛が生えているのは細胞が侵されていない証拠であり、良性で間違いありません。ただし、慢性的な刺激によって悪性黒色腫が発生するという学説があるのです」

 この説は完全に証明されていませんが、刺激を避けたほうが無難であることは確かです。

 そこで、ほくろの毛は抜くのではなく、ハサミで根元からカットするのがおすすめ。

 その際、皮膚を傷つけないように十分注意する。カミソリで剃ったり、レーザー脱毛の施術で除去したりするのもリスクがゼロとはいえないので、避けたほうがよいそうです。

「こまめに毛をカットするのが煩わしければ、皮膚科でほくろ自体を除去するという手もあります」

 いずれにせよ、ほくろにはなるべく触れず、そっとしておくべし!

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