「市販の頭痛薬」は飲み続けてはいけないか
だれもがなんとなく気になっている疑問に、「秋津医院」の秋津壽男院長が答えます。
「確かに、頭痛薬を飲み続けると副作用の恐れがあります。薬によっては、薬剤誘発性頭痛が起こるのです」
薬剤誘発性頭痛とは、頭痛薬が切れた後、さらにひどい頭痛に襲われるという副作用。重度の頭痛が慢性化し、薬が手放せなくなるといいます。
「頭痛持ちで10年、20年と頭痛薬を飲み続けている人は、薬剤誘発性頭痛の可能性があります。薬を飲む前に、まずはほかの方法で痛みを解消することをおすすめします」
肩凝りからくる頭痛ならストレッチ、眼精疲労なら目を休める。こういった方法で痛みを解消し、それでも痛い時だけ飲むというのが、頭痛薬の上手な使い方なのだそうです。
「そもそも頭痛が1週間以上続くようなら、市販薬で対応すべき段階ではありません。薬を飲むのをやめて、医師に相談しましょう」
また、いつもの慢性頭痛とは違う痛みが出た時も、頭痛薬を使うべきではありません。脳動脈瘤や脳腫瘍など深刻な病気が原因だとすれば、薬で痛みを抑えて放置するのは危険です。
「いつもより痛みが強い。痛くなるタイミングがいつもと違う。めまいや吐き気、耳鳴りを伴う。こういった頭痛であれば、すぐに医療機関を受診してください」
安易に頭痛薬を飲むのはやめるべし!