「手相が変わったのは運勢が変わったから」はホント?
占いとは別の医学的見地から回答してくれるのは、国際医療福祉大学熱海病院の〆谷直人先生です。
「指紋は一生変わりませんが、手相は日々少しずつ変化しています。特に変化が激しいのは、成長期の10~20代です」
手相というのは手のひらの「シワ」と同じ。赤ちゃんの手のひらはシワが少なくスベスベしていますが、年齢を重ねるにつれシワが増え、手相が変化します。成長期には、体の成長が激しい分、手相も変化しやすいのです。
「加齢だけでなく、手の使い方によっても手相は変わります。日々どういう暮らしをしているか、どのように手を使っているかによって、手のひらに現れるシワの形や数が変わってくるのです」
たとえば、外回りの営業職から事務職に異動となりパソコン作業が増えると、手相もそれに応じて変化するというわけ。俗に「手相が変わったのは運勢が変わったから」と言いますが、「生活が変わったから」というのが正解なのです。
「手相の線によって、変化の度合いは違います。生命線、知能線、感情線はあまり変化しませんが、それに付随する障害線などは変わりやすいのです」
手相の変化というのは、既存の線が切れたり伸びたりするよりも、新しい線が増えることが多いといいます。変化を確認したければ、自分の手のひらの写真を撮っておきましょう!