驚異の回復例も 子供の「視力低下」抑制に3つの新技術

公開日: 更新日:

「日本コンタクトレンズ学会が定めるガイドラインでは、20歳未満の使用は推奨されていません。しかし、国外では近視の進行が速い子供の方が効果があるといわれており、注意して使えば小児でも使用が可能です」

「コンタクトレンズはちょっと」という人は、子供用の遠近両用レンズ(MCレンズ)を用いたメガネを使うのも手だ。

「3年間使った子供は近視の進行を15%減らした、との報告が国際的に権威ある医学雑誌に掲載されています。最近は、さらに近視の進行を30%減らすというMyoVisionレンズの開発も進められています」

 点眼薬による新たな近視進行抑制法も、眼科医の間で関心を呼んでいる。

「低濃度のアトロピンです。以前から眼軸長を抑制するなどの近視抑制効果が知られていましたが、毛様体筋などを弛緩させて瞳孔を長時間開くため、患者さんがまぶしさを感じるなどのデメリットがあると考えられていました。これを100倍に薄めて使うのです。東京医科歯科大学では小学生対象の治験が始まっています」

 放っておくと、子どもの近視は進行し、さらに強度近視になれば最悪、失明に至ることもある。早めに医療機関に相談することだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」