レーシックは手術後が大事 「注意すべきこと」を医師に聞いた
目にレーザーを当て、角膜を削って視力を矯正するレーシック手術に対し、2009年に起こった某眼科の患者集団感染事件以降、マイナスイメージを抱いている人は多い。しかし、適切な人に、適切な方法で行えば、非常に優れた治療のひとつだ。レーシック手術後に知っておくべきことを、「南青山アイクリニック」の戸田郁子院長に聞いた。
「レーシック手術によって、その後、“何らかの目の治療ができなくなる”“新たな病気が起こる”などと不安に思っている人がいますが、誤解です。手術の適応を正しく選択し適切に行えば、できなくなる治療も新たな病気が起こる可能性もまずありません。ただ、レーシック手術後に起こることを知っておくと、今後の治療に役立つことがあります」
まずは、「白内障の手術の時、眼内レンズの度数の計算に注意が必要になる」という点だ。
白内障は、加齢などで水晶体が濁り、物が見えにくくなる。薬で進行を遅らせられるが、生活に困るようなら、水晶体の代わりに「眼内レンズ」を入れる手術しか治療はない。