羽毛布団も“引き金”に…鳥が危ない肺炎を招く

公開日: 更新日:

 羽毛布団が恋しくなる季節。しかし、その羽毛布団が、死を招く病気の誘因になるかもしれない。

“死を招く病気”とは、間質性肺炎の一種「鳥関連過敏性肺炎」だ。間質性肺炎は、肺が硬くなる(線維化する)病気で、大半は原因が特定されず、原因不明の間質性肺炎を「特発性肺線維症」と呼ぶ。

 近年、特発性肺線維症と診断されている中に、実は鳥関連過敏性肺炎の症例が多いのではないかと考えられるようになってきた。東京医科歯科大学・吉澤靖之学長とともに研究に取り組んできた池袋大谷クリニック・大谷義夫院長は、「特発性肺線維症を調べたところ、半数以上が“原因不明”ではなく、鳥関連過敏性肺炎でした」と話す。

 鳥関連過敏性肺炎は、鳥が原因とし、咳、痰、呼吸困難、微熱が主な症状。進行するにつれ、呼吸困難がひどくなり、ある段階を過ぎると死に至る。

 これまで、鳥関連過敏性肺炎を特定する血液検査は、東京医科歯科大学でしか行われていなかった。診察したクリニックの医師が、患者を東京医科歯科大学につなぐことができなければ、「間質性肺炎→しかし、原因は分からない」となり、ほとんどが特発性肺線維症に分類される結果になっていた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭