羽毛布団も“引き金”に…鳥が危ない肺炎を招く

公開日: 更新日:

 もし鳥関連過敏性肺炎なら、助かるチャンスをみすみす見逃していることになる。

 鳥関連過敏性肺炎が判明した患者は、想像以上に「よくある状況」で発症し、悪化している。

ペットの小鳥が原因になることも

 70代の患者は、羽毛布団を長年使用していて、自宅の庭で鳩の餌付けもしていた。それらが原因で肺の線維化が進み、鳥関連過敏性肺炎が判明後、3年で死亡した。

 50代の患者は、自身は鳥を飼っていなかったが、隣家でレース鳩を飼育していたことが原因で発症。

 鳩小屋撤去後も鳩の糞が大量に残っていたうえ、隣家以外にも付近に鳩を飼う家が数軒あったため、病状は改善せずに病名判明後、7年で亡くなった。他にも、自宅でインコを飼っている患者が呼吸困難を訴え、肺を調べたら、鳥関連過敏性肺炎が判明したケース、鳩が集まる神社の掃除を続けていたことで発症した患者もいる。

「もちろん、羽毛布団を使ったからといって鳥関連過敏性肺炎を発症するわけではありません。しかし、次に該当する場合は、自費負担でも鳥関連過敏性肺炎かどうかを調べるべきです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…