羽毛布団も“引き金”に…鳥が危ない肺炎を招く
もし鳥関連過敏性肺炎なら、助かるチャンスをみすみす見逃していることになる。
鳥関連過敏性肺炎が判明した患者は、想像以上に「よくある状況」で発症し、悪化している。
■ペットの小鳥が原因になることも
70代の患者は、羽毛布団を長年使用していて、自宅の庭で鳩の餌付けもしていた。それらが原因で肺の線維化が進み、鳥関連過敏性肺炎が判明後、3年で死亡した。
50代の患者は、自身は鳥を飼っていなかったが、隣家でレース鳩を飼育していたことが原因で発症。
鳩小屋撤去後も鳩の糞が大量に残っていたうえ、隣家以外にも付近に鳩を飼う家が数軒あったため、病状は改善せずに病名判明後、7年で亡くなった。他にも、自宅でインコを飼っている患者が呼吸困難を訴え、肺を調べたら、鳥関連過敏性肺炎が判明したケース、鳩が集まる神社の掃除を続けていたことで発症した患者もいる。
「もちろん、羽毛布団を使ったからといって鳥関連過敏性肺炎を発症するわけではありません。しかし、次に該当する場合は、自費負担でも鳥関連過敏性肺炎かどうかを調べるべきです」