羽毛布団も“引き金”に…鳥が危ない肺炎を招く

公開日: 更新日:

「最近は一部の検査会社でも行われるようになりましたが、保険適用外」

 しかし、疑う要素があれば、自費であっても鳥関連過敏性肺炎かどうかを調べるべきだ。理由は2つある。

 まず、前述の通り「ある段階を過ぎると死に至る」病気だからだ。

「線維化は、早期に見つかれば元の状態に戻せます。しかし、完全に硬くなると、治療が効果を発揮せず、呼吸困難が悪化していきます」

 次に、鳥関連過敏性肺炎と診断がつけば、鳥が原因なので、それを徹底的に回避し、ステロイド投与などの治療を受けることで症状は緩和する。完治に近い状態へ持っていくことも可能だ。

 大谷医師がこれまで診た患者では、早期に線維化が見つかり、原因が鳥だと判明した患者は100%生存している。ところが、線維化が進んだ段階での発見になると、進行度合いに応じて生存率は低下する。

「特発性肺線維症までは、たいてい診断されています。しかし、そこから鳥が関係しているかどうかを調べられていない。ちなみに、特発性肺線維症の平均寿命は3~5年です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動