忘年会ラッシュ アルコールで失われる栄養素を取り戻す

公開日: 更新日:

■亜鉛もしっかり補給を

 アルコールの大量摂取によって不足してしまう栄養素は他にもある。亜鉛、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルも失われてしまう。

「アルコールには強い利尿作用があり、飲んだ量以上の尿が排出されます。中でも、亜鉛は飲酒中は過剰に排出されるといわれ、加齢によって排出量も増えていく。また、体内のアルコールを分解する酵素などを動かすには、亜鉛などのミネラルが必要になるので、お酒をたくさん飲む人は、しっかり補給しておいたほうがいいでしょう」

 亜鉛が不足すると、味覚障害や皮膚炎を招いたり、男性ホルモンであるテストステロンの代謝が阻害され、勃起不全などの性機能の低下を引き起こす。酔っぱらって“役立たず”になってしまった経験がある人は、アルコールによって中枢神経系が麻痺してしまうことに加え、亜鉛不足の影響も考えられる。

「亜鉛は、牡蠣、レバー、牛肉などに多く含まれています。中でも牡蠣は100グラム当たりの含有量が豊富で、生牡蠣を3個食べれば1日分の必要量を補給できるほどです。また、亜鉛は魚の内臓にも多いので、サンマの塩焼きなどは内臓も丸ごと食べることをおすすめします」(加藤氏)

 お酒で失われる栄養素を意識しながら、忘年会ラッシュを乗り切ろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ