忘年会ラッシュ アルコールで失われる栄養素を取り戻す

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 ビタミンB1は、摂取した糖質をエネルギーに代謝する際に欠かせないもので、筋肉や脳神経系機能を正常に保つ働きもある。不足すると、糖質の多くが疲労物質の乳酸になるうえ、神経が正しく機能せずに、イライラしたり、筋肉痛、肩こり腰痛を起こす人もいる。

「さらにビタミンB1の欠乏が進むと、神経障害やかっけになりやすく、アルコール多飲者に多くみられるウェルニッケ・コルサコフ症候群に見舞われるケースもあります。意識障害、眼球運動障害、運動失調を起こし、最悪の場合、亡くなることもあります。ほとんど何も食べずに大量のお酒を飲み続けたり、極端に偏った食事をしていなければ、最悪のケースが起こることはまずありませんが、人間にとってビタミンB1は、それだけ重要な栄養素だということです」(加藤氏)

 飲み会の当日や翌日は、失われたビタミンB1をしっかり補給したい。

「身近な食材で最も多くビタミンB1が含まれているのは豚肉です。とりわけヒレ肉やモモ肉など脂身の少ない部位は、100グラム当たり1.01ミリグラムのビタミンB1が含まれています。成人男性の1日に必要なビタミンB1の推奨量は1.4ミリグラムですから、8割近くに当たります。また、サケ、ブリ、ウナギなどの魚介類も比較的ビタミンB1が豊富です」

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