薄毛が気になる…気をつけるべきは「血糖コントロール」

公開日: 更新日:

糖尿病で頭皮がかゆくなる原因は皮膚掻痒症以外に、脂漏性湿疹があります。皮膚に元からいるマラセチア菌と呼ばれる真菌が皮膚をエサに増殖、毛穴や毛穴周辺に炎症を起こします。結果、かきむしって頭皮が傷つき、かさぶたがたくさんできてフケがたくさんできるだけでなく、毛根が傷んでしまうのです」

 帯状疱疹は水疱瘡と同じ原因ウイルスである水痘・帯状疱疹ウイルスにより発症するが、糖尿病の人は免疫が低下して発症しやすい。治療も遅れがちだ。神経障害により、帯状疱疹の初期に表れるピリピリした痛みを自覚しにくいからだ。

「帯状疱疹の好発部位は肋間神経や顔面の三叉神経ですが、全身の知覚神経に起こることがわかっています。そのため頭皮に出ることもあります。体の片側に出ることが多く、50歳から増え始め60~70歳代でピークになりますが、過労やストレスにより若い人に発症することもあります」

 厄介なのは、どちらの頭のかゆみも、カビやウイルスが原因なので普通に頭を洗っても治まらないこと。


「かゆみがあり、かくとフケが出るので、抗真菌剤入りの薬用シャンプーを使って熱心に洗髪する人がいますが逆効果になることも。皮脂が取れて頭部が乾燥し、かゆみを増すことがあるのです」

 こういう人はまずは原因疾患を治さなければかゆみは取れないし、大前提として血糖値をコントロールしなければならない。解決するには下手に自己判断せずに、まずは糖尿病専門医か皮膚科の医師に相談することだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」