第一人者が教える 認知症のすべて
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「軽度認知障害」と「軽度認知症」…インフルに例えるなら微熱の段階か発症後か
「軽度認知障害」と「軽度認知症」。一見すると同じことを指しているようですが、意味は異なります。患者さんやそのご家族からも「どっちも同じじゃないですか?」としょっちゅう聞かれる軽度認知障害と軽度認知症に…
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認知症予防におすすめのサプリメント…安全性、有効性、再現性がポイント
「認知機能維持にサプリメントが必要ですか? 飲むとしたら何がいいですか?」 こんな質問を外来や健脳カフェ、また取材でもよく受けます。 そもそも薬とはどういうものか。西洋医学、東洋医学に…
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物忘れは認知症の初期症状? “医学的な物忘れ”ではない場合も
昨年末からの感染症の流行がまだ続いていますね。インフルエンザ、コロナともに検査では陰性だったが、咳がしつこく続いているという話も頻繁に聞きます。 暖かくして、十分な栄養と睡眠を取って、感染症…
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視力低下が認知症リスクを高める…「ランセット」で発表
40歳代以上のみなさん、眼科検診を定期的に受けていますか? もし受けていないようなら、1年に1回は受けることをお勧めします。 認知症の本連載でなぜ眼科検診について触れるのか──。それは昨年…
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認知症はなぜ早く見つけるべきなのか…新薬登場で早期発見がより重要に
認知症をなぜ早く見つけるべきか? まずは大前提として、2つのことを押さえていただきたいと思います。 ひとつは、どんな病気でも早くに見つけたほうが治療が簡単だということです。 例えば日…
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物忘れや記憶力低下…認知症なのか年なのか、どう見分ければいい?
明けましておめでとうございます。年末年始はゆっくりおやすみできたでしょうか? 実家でご両親やごきょうだい、懐かしい友人らと久しぶりに過ごされた方もいることと思います。今年も認知症に関する情報を基礎的…
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認知症の新しい薬は今までの薬とどこがどう違うのか?
昨年、そして今年と相次いで承認されたアルツハイマー型認知症の新薬、レケンビ(一般名レカネマブ)とケサンラ(ドナネマブ)。今までの薬とどう違うのですか、と患者さんやそのご家族から聞かれることも多いです…
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アルツハイマー型認知症の治療薬レカネマブ…6カ月使ったらどんな変化が生じたか?
今回は、当院でレカネマブ(商品名レケンビ)を6カ月間投与した患者さんの症状の経過についてお話ししたいと思います。 この内容は「実臨床でのレカネマブ6カ月後の転帰」と題して、11月20日発行の…
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認知症のBPSD=行動・心理症状の「興奮」や「易怒性」に対する薬が初登場
これまで、昨年から今年にかけて承認された認知症の薬、「レケンビ(一般名レカネマブ)」と「ケサンラ(一般名ドナネマブ)」について紹介してきました。今回は今年9月に承認された、やはり認知症の新薬、抗精神…
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新薬の登場で認知症は早期発見がいよいよ重要になってきた
アルツハイマー型認知症の原因物質、アミロイドβを除去する2つの薬「レケンビ(レカネマブ/2023年9月承認)」と「ケサンラ(ドナネマブ/24年9月承認)」。前回に続き、これらの薬について紹介したいと…
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認知症の治療に加わる3つの新薬…11月20日から適用
長らく認知症の新薬が出ていませんでしたが、昨年から今年にかけて3種類の薬が登場しました。 昨年9月に薬事承認され、12月に薬価が決定したのが、アルツハイマー型認知症の原因物質アミロイドβを除…
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認知症の人はいろんなことから解放され、だんだん穏やかになっていく
介護付き有料老人ホームで週数回、1年ほど働いている女性は、「アルツハイマー病に対しての印象が変わりました」と言います。 「もちろん健康でいられるに越したことはないと思います。でも、アルツハイマ…
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寒くなってくると認知症患者に増える相談「薬による蕁麻疹ですか?」
寒くなってくると夜間頻尿の相談が増えると10月29日付号でお話ししました。同じく寒くなってくると増えるのが、皮膚にできた発疹に関する相談です。 「急に蕁麻疹が出てきました。これは薬の影響でしょ…
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「持っている物をよく落とす」のは認知症の始まりなのか?
食器を洗っている最中にその食器を落としてしまうなど、物をよく落としてしまいます。認知症の始まりでしょうか── 西日本にお住まいの方から、こんな質問を受けました。 まず重要なのは、いつから起こ…
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寒くなると血圧上昇…認知症リスクとなる「脳卒中」対策の注意点
これからやってくる寒い季節に向けて、気をつけてほしいのが高血圧です。 高血圧は他の生活習慣病と同様、食事や運動などによって増悪または改善しますが、どんなに生活内容に気を配っても、改善しない場…
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認知症家族へのイライラが抑えられない…つい怒鳴って自己嫌悪
認知症の家族の介護でイライラが抑えられません、時に手をあげそうになります、どうすればいいでしょうか--。こんな相談を受けることは少なくありません。 13年間、認知症のお母さんと2人で暮らし、…
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「お化粧」は認知機能にどんな影響を与える? 岡山大研究チームが発表
「お化粧をすると気持ちが華やかになる/明るい気持ちになる」といった話をよく耳にします。お化粧経験がある人では、大いにうなずくかもしれませんね。お化粧が認知症患者さんにどのような影響を及ぼすかについて、…
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90歳過ぎて友達は少なくなったけれど…新たな場所で新たな友を
今回は、毎週金曜日に開いている「健脳カフェ」の常連さんを紹介したいと思います。 今年92歳のAさんは、いつも娘さんと一緒にいらっしゃいます。取材に来た記者さんが「ご夫婦じゃないんですか!?」…
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夕暮れ症候群…「自分の家に帰りたい」と言い出した時の対処法
夕方、辺りが薄暗くなり始めると、理由もなく物悲しさを感じた経験は誰しもがあることと思います。私も、もちろんあります。日が落ちるのが早くなる秋口から冬にかけては、寒さも相まって、特に物悲しさを感じます…
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オンライン健脳カフェへの質問…ノンアルコールビールなら大丈夫?
オンライン健脳カフェに、こんな質問が寄せられました。 「知り合いの夫婦のご主人が認知症です。夫婦ともにビールが好きで、奥さまが晩酌をやめられない。ノンアルコールビールなら大丈夫ですか?」 …