痛くも痒くもないのに気になる 「危ないしこり」の見定め方

公開日: 更新日:

 風呂で体を洗っていたら、二の腕にコリコリした「しこり」ができていることに気が付いた。痛くもかゆくもないが、なんとなく気持ちが悪い。放っておいても大丈夫なのか。

 しこりは「軟部腫瘍」と呼ばれ、体の軟部(内臓、骨、皮膚を除いた部分)のあらゆる場所にできる。大きさは米粒程度から30センチを超えるものまでさまざま。成分も脂肪、筋肉、神経など多岐にわたり、「良性」と「悪性」がある。

 慶応大学医学部専任講師の森岡秀夫医師(整形外科)は言う。

「しこりの多くは、自然発生的にできます。一部の特殊な病気によって遺伝する場合や、体質が関係するケースもありますが、なぜできるのか理由ははっきりわかっていません。食生活なども関係ないといわれています」

 しこりはいつでも誰にでもできる可能性があるのだが、そのほとんどは「良性」だという。

「中高年の方に多く見られるのが、脂肪性腫瘍と呼ばれる良性のしこりです。名前の通り脂肪細胞でできていて、感触は軟らかい。太もも、臀部、二の腕などの皮膚と筋肉の間にできることが多いのですが、骨の近くや筋肉の間など体の深部にできると、大きくなるまで気付きづらいのが特徴です」(森岡医師)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった