常識一変! 糖尿病の人と予備群に運動が必要な本当の理由

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 つまり、運動すると血糖値が下がるのは細胞の外からはインスリンが、細胞の内側からはAMPキナーゼが、血液から糖分を細胞内に取り込ませる働きをして血糖値を下げているのだ。

「最近はAMPキナーゼの他にもSNARK(スナーク)と呼ばれる酵素がAMPキナーゼ関連酵素ファミリーのひとつで、AMPキナーゼの補助的役割を果たしていることがわかっています」

 AMPキナーゼの糖尿病治療薬の研究は続けられているが、効き目が強すぎて難航している。

■血糖を下げるのはインスリンだけじゃなかった

 では、どのくらい運動すればいいのか? 激しい運動をすればエネルギーが消費されるため、AMPキナーゼとその仲間たちは活性化され、糖の細胞への取り込み量は増える。しかし、そうした運動は長くは続かない。

「重要なのは血糖値を下げるこの新たな回路は、筋肉収縮の間だけしか細胞への糖の取り込みを行わない、という点です。激しい運動をする必要はなく、長く筋肉の収縮を行う運動が良いのです。短時間しか続けられないスプリント走よりは、運動量を確保しやすいジョギングや散歩を長くやる方がいいのです」

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