コントロール不良の喘息にしびれが…疑べき重大病とは?

公開日: 更新日:

 喘息持ちで手足にしびれを感じたら、「好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)」を疑った方がいいかもしれない。東北大学病院臨床研究推進センター特任教授の石井智徳医師に聞いた。

 EGPAの典型的な発症の流れは、「思春期以降に喘息を発症↓数年間、コントロール不良の喘息が続いた後、手足に軽いしびれが出てくる↓そのうち麻痺が出たり、体のあちこちに力が入らないところが出てくる。足首が上がらず歩きにくくなるケースが多い↓心臓や腎臓が悪くなる」。

 麻痺や歩きにくくなるような症状に見舞われる人は多くはないだろうが、喘息やしびれはそう珍しくない。推定喘息患者800万人という数を考えると、周囲に1人や2人は「EGPAを疑って病院を受診した」といった声があってもいいが、この病名を聞いたことがない人がほとんどではないだろうか?

「日本におけるEGPAの推定患者数は約2000人。有病率は100万人に対し17・8人と非常に少ない。この数字が本当に正しいのか、というのが問題。もっと多いのではないかと、我々専門医は考えています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    平野紫耀から杉咲花に「翠ジンソーダ」キャラクターわずか1年でバトンタッチのナゾ…平野ファン大混乱

  2. 2

    小芝風花は大河「べらぼう」とBS時代劇「金と銀2」“NHK掛け持ちW主演”で大丈夫なの?

  3. 3

    自公維の「高校無償化」に慶応女子高の保護者が動揺? なぜだ?

  4. 4

    中村芝翫「同棲愛人と破局宣言」で三田寛子の夫婦関係はどうなる? “梨園の妻”の揺れる心中

  5. 5

    佐々木朗希「通訳なし」で気になる英語力…《山本由伸より話せる説》浮上のまさか

  1. 6

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  2. 7

    吉沢亮のアサヒビールだけじゃない!業界別CM「絶対NG」のタレントたち…ケンカ、運転事故、不倫はご法度

  3. 8

    開成合格でも渋幕に入学する学生が…強力なライバル校出現で揺らぐ唯一無二の存在

  4. 9

    【福井県おおい町】名田庄の自然薯そばと「大飯温泉」

  5. 10

    確率2%の抽選で10万円で永住権を手にした在米邦人が語る 7億円「トランプ・ゴールドカード」の価値