著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

ガムを噛みながらのウオーキングは運動効果が高い?

公開日: 更新日:

 ガムを噛んでいると交感神経が活性化され、心拍数やエネルギー消費量が増加するという論文が報告されているようです。仮にガムを噛むことでエネルギー消費量が増えるのだとしたら、ガムを噛みながら運動をすると運動効率が高まる可能性があります。

 ガムを噛みながらのウオーキングと運動効率の関連を検討した研究論文が、理学療法科学学会誌電子版に2018年4月20日付で掲載されました。

 この研究では、21~69歳の男女46人が対象となっています。被験者は、1時間ほど安静に過ごした後、ガムを噛みながら自分のペースで15分間ウオーキングを行いました。また、ガムを噛まない状態でのウオーキングも15分間行い、ガムを噛んだ場合と、そうでない場合を比較して、心拍数や歩行速度、歩数、エネルギー消費などが検討されました。

 解析の結果、心拍数の増加量は、ガムを噛まないでのウオーキングと比べて、ガムを噛みながらのウオーキングで統計学的にも有意に大きいことが示されました。歩行距離、歩行速度、歩数、エネルギー消費については明確な差は示されませんでしたが、40~60代の中高年男性(12人)に限った解析では、ガムを噛みながらのウオーキングでいずれの数値も有意に上昇しました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…