ガムを噛みながらのウオーキングは運動効果が高い?
ガムを噛んでいると交感神経が活性化され、心拍数やエネルギー消費量が増加するという論文が報告されているようです。仮にガムを噛むことでエネルギー消費量が増えるのだとしたら、ガムを噛みながら運動をすると運動効率が高まる可能性があります。
ガムを噛みながらのウオーキングと運動効率の関連を検討した研究論文が、理学療法科学学会誌電子版に2018年4月20日付で掲載されました。
この研究では、21~69歳の男女46人が対象となっています。被験者は、1時間ほど安静に過ごした後、ガムを噛みながら自分のペースで15分間ウオーキングを行いました。また、ガムを噛まない状態でのウオーキングも15分間行い、ガムを噛んだ場合と、そうでない場合を比較して、心拍数や歩行速度、歩数、エネルギー消費などが検討されました。
解析の結果、心拍数の増加量は、ガムを噛まないでのウオーキングと比べて、ガムを噛みながらのウオーキングで統計学的にも有意に大きいことが示されました。歩行距離、歩行速度、歩数、エネルギー消費については明確な差は示されませんでしたが、40~60代の中高年男性(12人)に限った解析では、ガムを噛みながらのウオーキングでいずれの数値も有意に上昇しました。