天井から人が覗いている…幽霊が見えやすい病気と脳のクセ

公開日: 更新日:

 心霊写真で良くみられるのが壁や天井のシミなどが人間の顔や姿に見えるケース。これをパレイドリア現象と呼ぶ。2014年にイグノーベル賞を受賞した「トーストの中に見えるイエス・キリスト像の脳機能イメージング研究」もこの現象を調べたものだ。

 東京家政学院大学の加地雄一准教授らは、166人の健康な大学生を心理テストで「開放性」「誠実性」「外向性」「協調性」「神経症傾向」について評価。ランダムに並んでいる点のパターンを見せ、そこに見える形を報告させ、ペンでその形をなぞるように指示した実験にも参加してもらった。

 結果、166人中128人が人の顔や動物など、ランダムに並ぶ点から意味のある形を認識した。加地准教授が言う。

「パレイドリアは反射的に意味のある形を認識する。ある意味本能的なものです。実験では神経症傾向の高い人や女性の中に多くいました」

 その理由はハッキリしないが、加地准教授は女性は男性よりも体力的に劣るため、森林に潜む捕食者をいち早く察知する必要があったからではないか、と推測する。神経質な人は、感情的な不安定さが意味のあるパターンを認識させやすいのかもしれないという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    ドラフト目玉投手・石垣元気はメジャーから好条件オファー届かず…第1希望は「日本ハム経由で米挑戦」

  3. 3

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  4. 4

    米価暴落の兆し…すでに「コメ余り」シフトで今度こそ生産者にトドメ

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 7

    大富豪の妻と離婚でファン離れ? イケメン既婚者俳優ディーン・フジオカの気になる今後

  3. 8

    自民×維新は連立早々に“成田離婚”も? 政策も理念も、「政治とカネ」に対する意識も、政治姿勢もバラバラ

  4. 9

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  5. 10

    首相補佐官に就く遠藤敬氏に世間は「Who?」…維新の国対委員長が連立政権「キーマン」のワケ