天井から人が覗いている…幽霊が見えやすい病気と脳のクセ

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 心霊写真で良くみられるのが壁や天井のシミなどが人間の顔や姿に見えるケース。これをパレイドリア現象と呼ぶ。2014年にイグノーベル賞を受賞した「トーストの中に見えるイエス・キリスト像の脳機能イメージング研究」もこの現象を調べたものだ。

 東京家政学院大学の加地雄一准教授らは、166人の健康な大学生を心理テストで「開放性」「誠実性」「外向性」「協調性」「神経症傾向」について評価。ランダムに並んでいる点のパターンを見せ、そこに見える形を報告させ、ペンでその形をなぞるように指示した実験にも参加してもらった。

 結果、166人中128人が人の顔や動物など、ランダムに並ぶ点から意味のある形を認識した。加地准教授が言う。

「パレイドリアは反射的に意味のある形を認識する。ある意味本能的なものです。実験では神経症傾向の高い人や女性の中に多くいました」

 その理由はハッキリしないが、加地准教授は女性は男性よりも体力的に劣るため、森林に潜む捕食者をいち早く察知する必要があったからではないか、と推測する。神経質な人は、感情的な不安定さが意味のあるパターンを認識させやすいのかもしれないという。

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