天井から人が覗いている…幽霊が見えやすい病気と脳のクセ
■脳や目の病気が原因
認知症の2割を占めるレビー小体型認知症や、パーキンソン病などの脳疾患では、幻視が多い。
眼科領域ではシャルル・ボネ症候群という病態が有名だ。視力が0・2以下になった人の一部にあらわれるもので、そこには存在していない、模様や人物、風景が見える。スイスの哲学者であったシャルル・ボネの祖父が白内障で視力を失い、その後に訴えた症状をボネが報告。初めてその存在が明らかになった。
「天井から人が覗いている」「ベッドのそばに子供が立っている」
視力を失いかけると幽霊が見える理由は、脳に送られる視覚神経の信号が大幅に減り、脳が過去に蓄積された画像でそれを補おうとするからだ。
この病態は白内障や加齢黄斑変性症で視力を失ったり、失いかけた人に多いといわれる。幽霊の像もクリアでハッキリしているのが特徴だ。
■パンに神様の顔が…