頚椎椎間板ヘルニア 治療3カ月で改善しなければ手術が必要

公開日: 更新日:

■新治療法の登場で従来法による不具合が解消

 手術には一般的な切る手術と内視鏡手術があり、首の前側からアプローチする方法と後ろ側からの方法とがある。切る手術か内視鏡かは、医師の立場や患者の希望などで異なるので、ここでは触れない。今回注目したいのは、切る手術のうち、2017年から保険承認になった頚椎人工椎間板置換術だ。

 頚椎椎間板ヘルニアで、手術の対象となる椎間板ヘルニアが1つなら、首の前側からアプローチする手術が選択されることが多い。首の前側を4~5センチ切開し、気管や食道をよけて、椎間板ヘルニアを取り出す。

「従来法は前方除圧固定術といって、取り出して空洞になったところに自分の骨盤から採取した骨や人工骨を移植して固定する。前方除圧固定術でも症状は取れますが、固定してしまうため、首の骨本来の動きが失われる。固定した首の骨の上下の椎間板に負担がかかり、また隣り合う場所で頚椎椎間板ヘルニアを起こしやすくなります」

 頚椎人工椎間板置換術は椎間板ヘルニアを取り出すところまでは同じだが、固定をしない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です