頚椎椎間板ヘルニア 治療3カ月で改善しなければ手術が必要

公開日: 更新日:

 代わりに骨の首を以前と同じように動かすことができる金属製の専用器械(写真)を設置。手術した場所の動きが保たれるため、固定術よりも上下の椎間板にかかる負担が減り、新たな頚椎椎間板ヘルニアを起こしにくくなる。

「従来法と頚椎人工椎間板置換術、どちらもメリット、デメリットがあります。従来法では飛び出た椎間板ヘルニアの取り残しがあったり、骨棘(骨のトゲ)が多少残っても、固定をすることで痛みは取れる。一方、頚椎人工椎間板置換術では、取り残しなどがあれば、症状がすっきりせず再手術が必要となることもあります。また、人工椎間板が適応となるための決められた条件を満たす患者さんしか、頚椎人工椎間板置換術を受けられません」

 海外では10年以上前から頚椎人工椎間板置換術を実施しているが、日本では慎重を期すために、治療を行える医療機関や医師には、いくつかの基準が設けられている。実施している医療機関は、日本脊髄外科学会および日本脊椎脊髄病学会のHPで調べられる。

 なお、腰のヘルニアにも以前、ヨーロッパやアメリカで人工椎間板が行われていたが、症状が期待していたほど取れず、また器械が荷重に耐えられず摩耗や破損が多く見られたため、現在ではほとんど使用されなくなってしまった。

 前方除圧固定術も頚椎人工椎間板置換術も、手術時間や入院期間は同じ。だいたい2時間の手術で、数日の入院だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八角理事長が明かした3大関のそれぞれの課題とは? 豊昇龍3敗目で今場所の綱とりほぼ絶望的

  2. 2

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係

  3. 3

    元DeNAバウアーやらかし炎上した不謹慎投稿の中身…たびたびの“舌禍”で日米ともにソッポ?

  4. 4

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    フジテレビ顧問弁護士・菊間千乃氏に何が?「羽鳥慎一モーニングショー」急きょ出演取りやめの波紋

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    菊間千乃は元女子アナ勝ち組No.1! フジテレビ退社→弁護士→4社で社外取締役の波瀾万丈

  4. 9

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  5. 10

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も