出っ歯は矯正したほうがいい? 歯に悪影響はあるのか
②の場合、歯のトラブルが生じやすくなります。食べ物は主に前歯で噛み切り、奥歯ですりつぶします。奥歯は噛む力が一番強く、奥歯だけに頼ってしまうと奥歯がすり減ってしまい、噛み合わせが悪くなるリスクがあるのです。奥歯を失ってしまうと顎関節症を招いたり、噛む力が衰えて胃腸に負担がかかります。
③の場合、上顎前突では上の前歯と下の前歯の噛み合わせがずれるので隙間ができてしまい、その隙間から息が漏れることによって発音に影響します。出っ歯のためにうまく言葉を発音できなかったり、滑舌の悪さに悩んでいる方は矯正を検討する手もあります。
出っ歯の治療にはいくつか方法があります。歯列矯正であれば、最もメジャーなのが「ワイヤ・ブラケット矯正」です。前歯がねじれていたり、重なっている人でも矯正は可能です。ただ、歯にワイヤを装着するため目立ってしまうのと、取り外しが簡単にできない点がデメリットといえます。
ほかに「マウスピース矯正」があります。装着するマウスピースは透明なのでそれほど目立たず、自由に取り外せる分、清潔も保ちやすい利点があります。ただし、重度の出っ歯の矯正には向いていません。