前立腺がんは50歳代から急増する 家系に患者がいる人はリスクが2~5倍

公開日: 更新日:

 前立腺がんは、予後のいいがんだ。早期に発見されれば5年生存率がほぼ100%であり、何の治療もせず経過観察だけの「監視療法」という選択肢もある。

「しかし、転移が見られるステージ4では基本的にホルモン療法や化学療法しか行えず、5年生存率は5割程度。ホルモン療法が効かない去勢抵抗性前立腺がんもあり、より治療の選択肢が狭まります」(上村医師=以下同)

 また、ステージ3までは5年生存率はほぼ100%近くではあるものの、PSA検査の値やがんの悪性度では監視療法は治療選択肢から外れる。全摘手術、放射線治療、ホルモン療法といった選択肢があるが、いずれも一長一短。たとえば手術では、がんができた前立腺を全部取るので安心な一方、再びPSAが上昇する率も低くはない。勃起障害や排尿障害が起こり、術後1年以降も尿漏れパッドが必要な人は5~10%。放射線治療では頻尿、血尿、血便などの副作用があり、施術後数年後に起こる人もいる。

 前立腺がんを早期発見するために、知っておきたいことは次の通りだ。

■自覚症状に頼っていてはいけない

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に