新規感染者数が増加する「オミクロンの新系統ウイルス」とは?

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 ここで言う「現在の感染の主流系統」とはオミクロン株の中の、BA.2系統、BA.4系統、BA.5系統を指す。

 世界保健機関(WHO)が「懸念される変異株における監視下の系統」のなかにはBA.2系統の亜流のBA.2.12.1が含まれ、米国では今年4月にBA.2.12.1への置き換わりが急速に進んでいた。

 そもそもBA.2より先に報告されたオミクロン型のBA.1は、それ以前の変異型よりも感染力が強かった。しかしその一方で、感染が主に上気道にとどまっていたため、デルタ型よりも肺へのダメージが少なかった。そのためオミクロン型はデルタ型よりも重症化リスクが低いとされた。

 ならばBA.2の亜流であるBA.2.12.1も感染力が強くても感染によるダメージはBA.2と同じか軽いのではないか。

 BA.2.12.1はスパイクタンパク質(ウイルスが細胞に結合する部分)の変異によってそれ以前の系統よりも速いスピードで広まり、免疫系の抗体を回避する能力も高いとみられている。

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