新規感染者数が増加する「オミクロンの新系統ウイルス」とは?

公開日: 更新日:

 ここで言う「現在の感染の主流系統」とはオミクロン株の中の、BA.2系統、BA.4系統、BA.5系統を指す。

 世界保健機関(WHO)が「懸念される変異株における監視下の系統」のなかにはBA.2系統の亜流のBA.2.12.1が含まれ、米国では今年4月にBA.2.12.1への置き換わりが急速に進んでいた。

 そもそもBA.2より先に報告されたオミクロン型のBA.1は、それ以前の変異型よりも感染力が強かった。しかしその一方で、感染が主に上気道にとどまっていたため、デルタ型よりも肺へのダメージが少なかった。そのためオミクロン型はデルタ型よりも重症化リスクが低いとされた。

 ならばBA.2の亜流であるBA.2.12.1も感染力が強くても感染によるダメージはBA.2と同じか軽いのではないか。

 BA.2.12.1はスパイクタンパク質(ウイルスが細胞に結合する部分)の変異によってそれ以前の系統よりも速いスピードで広まり、免疫系の抗体を回避する能力も高いとみられている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち