尾上泰彦
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尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

LOH症候群 ストレスが男性ホルモンの減少に拍車をかける

公開日: 更新日:

 男性は中年以降になると「勃起が弱い」「朝立ちがない」「性欲減退」「トイレ(尿)が近い」などの症状を感じる人が増えてきます。「それは年だから仕方がない」と、ひと言ですませてしまう人も多いことでしょう。しかし、なぜ年を取るとこのような症状が表れるのでしょうか。個人差もあって、何歳になっても元気な人もいます。

 加齢に伴って、さまざまな症状を引き起こす原因に「男性ホルモン(テストステロン)の低下」があります。いわゆる「男性更年期障害」です。医学的には「LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)」と呼びます。

 男性のテストステロンは、全体の95%は精巣(睾丸)から、残りの5%は副腎から分泌されています。その分泌量は、10代前半から急激に増え始め、20歳ごろをピークに年齢とともになだらかなカーブを描きながら減少していきます。

 女性更年期障害も女性ホルモン(エストロゲン)の低下で引き起こされます。エストロゲンの分泌は40歳から閉経を迎える50歳前後に急激に低下するため、体の不調も急激に強く表れるので気づきやすいのです。一方、男性の場合は通常、緩やかに低下するので症状に気づきにくい。そのため「年のせい」と思ってしまうのです。

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