著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

男と女…同じことについて話しているのに反応が異なるワケ

公開日: 更新日:

 もちろん、大学教授同士の実験ですから一概には言えません。また、スクールカーストではないですが、学生時代は男女ともに似たような環境の同性同士でつるむことも多いでしょう。

 そのため“男性的”“女性的”という感覚や態度は実は社会的な環境や因果によるところが大きいともいわれています。つまり、後天的な影響によるものが大きいのではないか、と指摘されています。

 男女における脳の働きは違うといわれている一方で、脳の構造的には変わらないという研究もたくさんあります。16年には、米ロザリンド・フランクリン大学が男女6000人の脳のMRI画像を分析し、「性差は明らかにならなかった」と結論付けているほどです。

 脳の性差は未解明ではあるものの、男性はグループを好み、女性は1対1を好む──という興味深いデータもあります。

 たとえば、少年漫画ではグループ的な構図が多いのに対して、少女漫画は親友の〇〇ちゃんとの関係性がフィーチャーされる。あるいは、男性は不良系マンガやアイドルユニットのようにグループを好む一方で、女性はBLに代表される誰かと誰かの構図に引かれるというのは、そうしたデータを裏付ける傾向かもしれません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明