オシッコを我慢すると判断力が上がり自制心が強くなる
世界各国の論文を見ていると、時折、驚くような内容のものがあります。本日は、その一例を紹介したいと思います。
カリフォルニア州立大学のブランドンらの研究(2015年)に、「オシッコを我慢するとウソがバレづらくなる」というものがあります。この実験は、22人の被験者を対象に、11人は水700ミリリットルを、残りの11人には水50ミリリットルを飲んでもらった上で、双方のグループに社会性やモラルに関するインタビューを行ったそうです。
あらかじめ22人の被験者には、“ウソの意見”を言うようにお願いしていたというのですが、両グループを比較したところ、700ミリリットルを飲んだ11人のウソは見破りづらかった──という結果が明らかになりました。
研究を主導したブランドンによれば、尿を我慢している方が集中できるため、上手なウソにつながるのではないか……ということらしいのですが、個人差もあるため一概には言い切れないでしょう。
そもそもウソがバレづらくなるということを、科学的に立証できるのか? これも大きなポイントです。ウソをつくことは、我々が想像している以上に複雑なんですね。