“先延ばしグセ”をなくすには「そうしたくなる」環境をつくればいい
どうすればやる気をつくれるのか? 人類の永遠のテーマのひとつと言っても過言ではないかもしれません。やる気が出ない背景に「明日やればいい」「急いでやったところであまり変わらない」など何かと先送りにしてしまう“先延ばしグセ”があります。
実は、“先延ばしグセ”は世界中でさまざまな研究がなされ、研究対象として議論も盛んに行われています。世界中の人が「どうすれば先延ばしにせず、パッと動けるようになるんだろう」と考えていると思うと、国籍や人種に関係なく、やる気は永遠のテーマなんだと親近感を覚えてしまいます。多くの人が悩んでいると思うと、ちょっと心が軽くなるかもしれません。
そもそも、“先延ばしグセ”とはいったい何なのでしょうか?
一例ですが米ニューヨーク市立大学のラビンらの研究(2011年)では、要因を次の9つに分類しています。
①衝動性(悪い結果になるかもしれない行動を深く考えずにしてしまう)②セルフモニタリング(自分が他人からどう見られているかを気にする)③計画と整理④行動の切り替え⑤課題開始⑥課題の進捗の監視⑦感情のコントロール⑧ワーキングメモリー⑨一般的なきちょうめんさ。