尿でがんのリスクを検知する「マイシグナル・ライト」ってなんだ?

公開日: 更新日:

 日本人の2人に1人が罹患し、死因の第1位を占めるのが「がん」だ。ただ、忙しいからとがん検診を後回しにしている人も少なくない。そんな人にとって、尿検査だけでがんのリスクをチェックできる「マイシグナル・ライト」が検診を受けるきっかけになるかもしれない。製品を開発した名古屋大学発のベンチャー企業「Craif株式会社」広報の松本尚樹さんに聞いた。

「マイシグナル・ライトは、尿だけで全身のさまざまながんのリスクをステージ1の段階から発見できる、がんのリスク検査です。がんは、がん細胞が増殖し蓄積されることで発症し、増殖する際にジアセチルスペルミンと呼ばれる代謝物が放出され、尿中に排出されます。マイシグナル・ライトでは、尿を独自の測定機器にかけ、尿中に含まれるジアセチルスペルミンの値からがんのリスクを判定しています」

 これまで同企業では、「マイシグナル・スキャン」と呼ばれるがんリスク検査を提供してきた。がん細胞から分泌され尿に含まれるマイクロRNAをAIで分析し、7種類(大腸、肺、胃、乳、膵臓、食道、卵巣)のがんをステージ1の段階からリスクを検知できる。現在、全国の600を超える医療機関で導入されているという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち