湿布を貼ったあとは「紫外線」を浴びないように注意する
打撲、関節痛、腰痛などに用いられる「湿布」は、ドラッグストアなどでも市販されていることもあって、比較的身近なクスリです。高齢になると関節痛や腰痛に悩む人が多く、ほとんどの方が一度は使ったことがあるのではないでしょうか。
さて、この湿布には注意してほしいこと、それも貼っているときではなく特に貼ったあとに注意してほしいことがあります。「光線過敏症」という副作用です。
湿布に含まれる成分のうち、ケトプロフェンとジクロフェナクナトリウムを主成分とするものには、添付文書上に副作用として光線過敏症の記載があります。光線過敏症とは、その名の通り光によって引き起こされるもので、主な症状としてかゆみ、紅斑、水疱が現れます。重篤な場合には湿布を貼った部位だけでなく全身に症状が広がるケースもあり、注意が必要です。
どんな光でも生じるわけではなく、特に紫外線が原因となります。夏の時季は太陽の日差しが強いだけでなく、暑さのために薄着になる機会が多くなり、皮膚が紫外線にさらされるリスクが高くなります。また、腰や肩に湿布を貼っている場合は衣服である程度日差しを回避することができますが、肘や膝といった肌が露出することが多い部位に貼っている場合は特に注意が必要です。