梅毒の新規感染報告件数…山梨が加わって8県が昨年の累積数を上回る
「100万人都市を抱える北海道、福岡、大阪、広島、愛知では昨年より減少しています。あくまでも速報値であり、確定値ではないため各種確定統計数字とは異なりますが、全国的に大都市部では減少し、地方で広がる傾向が明確になりつつあります。梅毒の診断・治療が行える医療機関が少ない地方での広がりは、さらなる感染拡大につながる恐れがある。いまこそ地方の医療関係者や都道府県の担当者が梅毒情報の共有をより密にして、対策を協議すべきだと思います」
気になるのは、梅毒との関連が深いといわれるエイズ(AIDS:後天性免疫不全症候群)の新規届け出数の動向だ。
第46週時点で昨年と比べると全国総数は50件多い875件だった。26府県が前年を上回っていた。目立ったのは大阪(84件/22件増)、福岡(51件/10件増)、静岡(24件/10件増)、神奈川(57件/9件増)、兵庫(26件/8件増)、愛媛(7件/6件増)、栃木(14件/5件増)。東京は251件で前年同期比で10件少なかった。