大地震から家族を救うために活用したい「4つのサービス」

公開日: 更新日:

  今月に入り、関東とその周辺で地震の観測が相次いでいる。微震(震度1)や軽震(同2)が主だが、これを大地震の前震だと危惧する意見も出ている。日頃の防災備蓄はもちろんだが、地震が起きてからの情報取得も重要だ。

  ◇  ◇  ◇

 茨城県、その沖合で発生している地震は「フィリピン海プレート」のズレが原因とされ栃木県などの内陸部は断層型の地震とされる。気象庁はそれぞれに関連性はないとしているが、不気味であることに代わりはない。首都直下地震は今後30年以内に70%、南海トラフ地震は同80%。この2つがどちらも“起こらない”確率はわずかに6%しかないことになるのだ。

 内閣府の想定では、首都直下地震の最悪ケースは「冬の夕方、風速8メートル」で発生する場合。まさしく今の季節にあたる。死者は2万3000人、うち8割が火災によって命を落とす。しかも、がれきが散乱する状況では消防車も救急車もアテにはならない。

 中央防災会議の想定を見ると、首都直下地震の1週間後の状況は、電気が1都3県で約5割(23区も5割)が停電したまま。水道も約2~3割(23区は3割)が断水している。大切な家族を守るには、正しい情報を適切に得ることがカギになる。

■大地震を自分なりに予測するには「Yahoo!天気・災害/リアルタイム震度」

 11月から「Yahoo!天気・災害」のサイト上部に「今の揺れがひと目でわかる『リアルタイム震度』」として情報を提供している。

 国立研究開発法人防災科学技術研究所(防災科研)が設置した全国1000カ所以上の地震計の計測データを活用したものだ。

「気象庁の地震計と一部共有していますが、地震の揺れが、毎秒の地図上の色の変化で確認できます。これらの情報が民間企業に提供されるのは初めてのケースです」(防災科研の広報担当者)

 震度の強さ順に、青、緑、黄色、赤で表示されるが、これを見れば一目瞭然。もっか、関東地区の大部分が緑や黄色に染まっている。ズブの素人が地震発生を予測するのは危険だが、ある程度の参考にはなる。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン