メスの避妊手術は十分に性成熟してからがベスト タイミングは「乳歯の残存数」で探る

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 去勢手術に続いて今回は、避妊手術について。オスと同様にメスも生後5カ月での手術は早いでしょう。では、いつか。実はメスは発情期との兼ね合いで、オスより適切なタイミングの見極めが重要だと思います。

 まずネコちゃんは、発情期の前に手術する方がよいとされ、獣医師は早めを勧める傾向があります。発情期に入ると、頻繁に鳴いて屋外へ出ようとし、トイレ以外で排尿するなど困りごとが少なくありません。

 発情には波があり、強いときに成熟卵胞が子宮体に落ち、受精の準備を繰り返します。この波は4、5日サイクルで続いて1カ月ほど継続。このタイミングでの手術は避けた方がよいというのが私の考え方で、基本的にお勧めしません。ホルモンバランスを崩す恐れがあるためです。

 そうすると、発情前になりますが、それでも生後6カ月くらいが無難でしょう。目安は、永久歯への生え替わりです。乳歯の間は性成熟しにくいので、飼い主さんは歯をチェックするとよいと思います。

 次にワンちゃんは、ネコちゃんと発情サイクルが異なり、発情期に入ると外陰部が肥大して、出血するため、「生理」と思う人が少なくありません。ヒトの生理とは、違います。

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