生後5カ月で勧める獣医もいるが…早過ぎる去勢手術は尿漏れの原因になる

公開日: 更新日:

 去勢や避妊の手術を受けるタイミングについて質問を受けることがあります。そこで、今回は去勢手術のタイミングについてで、私の友人はこう言いました。

「ウチのプードル、まだ5カ月で去勢手術を勧められたんだよ。早くはないのか」

 当院では5カ月のオスに去勢手術をすることはなく、早いと思います。その理由は、動物病院が増えたことで周りとの競争が激しくなり、できる施術は早めに終えて、収入を確保しようとする獣医師が一部にいるのでしょう。

 去勢手術を早くすることに問題がなければ、それでも構いませんが、成長してトラブルになる恐れがあるだけに見過ごせません。それが尿漏れです。

 オスの生殖器は精巣から精管につながり、ペニスで尿道と合流します。生後5カ月だと、睾丸が本来の位置である陰嚢に降りてきておらず、陰嚢の膨らみも十分ではありません。精管と尿道の合流も発達途上で、ペニスが未発達です。

 そうすると、本来あるべき尿道の緩いカーブがなく、短くなります。尿道の周りは、尿道括約筋で覆われていますが、尿道が短い分、尿道括約筋も短くなるため、尿道を締める力が緩く、寝ているときや排尿の後に尿のキレが悪くなり、尿漏れのような状態になりやすいのです。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース