著者のコラム一覧
ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

石破新総裁には期待したが結局“張り子の虎”…国民が「七人の侍」の農民のように立ち上がるしかない

公開日: 更新日:

 自民党総裁選は石破氏の勝利で終わった。まさかの大逆転、まさかの展開。

 まさか高市氏との決選投票になろうとは思いもしなかった。しかも1回目では高市氏の方が票が多かったのだ。決選投票では彼女も勝利を確信した顔をしていた。逆転して石破氏に決まった時のその表情は硬く虚ろで、私など演技の勉強になったぐらいである。他の議員の、驚きながらなんとか平穏を保つ顔なども実に面白かった。

 総裁選では、何より菅氏が推した小泉氏のメッキの剥がれ具合がすごかった。ベリベリと音が聞こえるぐらいだった。おそらく電通あたりの仕掛けで、衆院選に向けての事前運動としての全員のマスコミ露出であったろうが、小泉氏にだけはマイナスだった。

 そして小気味いいほど負けたのが河野氏だ。前回総裁選から32万票も減らした。ご本人は決選投票に残るのは間違いないと公言していたが、ケツから2位のブービー賞。党員票は8票しか入らなかった。

 これは所属派閥の麻生派が決選投票に向けて、全部高市氏に乗ったからだ。子飼いの河野氏を切って勝ち馬に乗ろうとした麻生氏。石破氏が登壇する時に後ろで拍手もせず呆然としていた。まるで黒沢映画「乱」の炎上する城から出てくる仲代達矢のようだった。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇